内容:アイウエオ順の用語配列、約800語、A5版224頁、クロス表紙

商品本体価格:2,800円

日本海水学会 編 素朴社 発行

編集委員長:尾方 昇(日本塩工業会)

編集委員:伊沢 千春(味の素)、今井 正(自治医大名誉教授)、尾上 薫(千葉工大)、田島 眞(実践女子大)、柘植 秀樹(慶応大)、長谷川 正巳(海水総合研究所)、畑江 敬子(和洋女子大)、半田 昌之(たばこと塩の博物館)、丸本 執正(伯方塩業)

執筆者:編集委員以外に製塩工場、海水総合研究所など、現在塩にかかわっている研究者や技術者46名に方々が協力されています

項目例:「あ」の項目
RO、ISO、ICP発光分析法、青菜に塩、赤潮、あく抜き、揚浜、浅漬け、あじろ釜、圧縮度、当て塩、甘塩、あらじお、アルカリ度、アルキル水銀、安全安心国産塩マーク、安全係数、安息角、塩梅

記述例:あらじお、粗塩、荒塩〔塩種〕

参照:平釜、フレーク

「あらじお」の言葉の起源や古い使われ方は明確ではない。恐らく普通の塩という程度の意味で、真空式、加圧式の立釜タイプの塩に対比して平釜の塩をいったものと推定される。
現在「あらじお」として市販されているものは、商品として極めて多様な商品で使われ、料理の解説などでは単に塩の種類に関係なく「あらじお」と呼称されることもあって、共通の定義ができないが、次のようなケースで使われる場合が多い。

  1. フレークタイプ:結晶がフレーク上で溶けやすくかさばった塩。平釜で製造される。にがり量は多いものも少ないものもある。
  2. 粗塩タイプ:にがりが多いことを特徴とするもので、粉砕天日塩ににがり添加したもの、平釜でにがりを多く残したものなどがある。
  3. 粗粒タイプ:粒が比較的大きいことを特徴とする塩。天日塩などの粉砕塩等に使う。
  4. 水分の多い塩:乾燥塩に対比して使っている例がある。