日本海水学会 編
出版年:1981年、109ページ、A4判

内容

第1章 製塩

  1. 日本の塩業
    1. 塩の需要と供給
    2. わが国の製塩
    3. 現代の製塩プラント
    4. 塩の輸入
    5. 輸入塩仲継基地
  2. わが国における製塩法の発達
    1. 入浜式塩田(入浜塩田の採鹹作業、一日の浜作業、せんごう(煎熬)、収納)
    2. せんごう部門の発達(石釜から洋式鉄釜へ、カナワ式、蒸気利用式、真空式、昭和30年代の真空式製塩工場、蒸発缶の製作―鳴門塩業組合、昭和32〜33年)
    3. 加圧式海水直煮製塩専売公社小名浜工場
    4. 入浜塩田作業の機械化
    5. 流下式塩田(枝条架、流下盤、流下式塩田、流下式への転換、流下式塩田風景)
    6. イオン交換膜法の開発
    7. 技術開発の中核となった試験場等
    8. 包装(上質塩精製食塩―現在の「食塩」食塩 食卓塩)
  3. 世界の塩生産
    1. 岩塩、地下かん水
    2. 海塩―天日塩
  4. 十州入浜式塩田以前の形式の塩浜
    1. 伊勢神宮御塩浜、御塩殿
    2. 能登の揚浜

第2章 海水淡水化

  1. 蒸発法
  2. 逆浸透法
  3. 電気透析法
  4. 冷凍法
  5. 太陽熱脱塩
  6. 国際会議

第3章 海水資源

  1. 現在利用されている海水資源
  2. 将来の海水資源
    1. 排出かん水の電気透析による濃縮
    2. 電解による塩素等の製造
    3. カリウムの回収
    4. 海水ウランの採取実験施設

第4章 海塩の結晶

  1. 市販塩
  2. 特殊塩
  3. 岩塩および天日塩
  4. 塩結晶中の夾雑物
    1. せんごう塩中の液泡
    2. 天日塩の液泡と液泡縞
    3. せんごう塩中の硫酸カルシウム
    4. 天日塩中の硫酸カルシウム
  5. 媒晶剤を用いて晶出させた塩結晶
  6. 海水濃縮中に析出するスケール
  7. 海塩の結晶