2023年7月より日本海水学会若手会会長を拝命いたしました、徳島大学の倉科昌と申します。

海水学会若手会ではこれまで、市村重俊先生(神奈川工科大学)、石川匡子先生(秋田県立大学)、外輪健一郎先生(京都大学)、松本真和先生(日本大学)、山中真也先生(室蘭工業大学)、鈴木祐麻先生(当時 山口大学、現 鹿島建設)そして朝本紘充先生(日本大学)へと会長のバトンが受け継がれてまいりました。歴代会長の顔ぶれと若手会がこれまでに積み重ねた高い実績を考えると、改めて重責に身が引き締まる思いがいたします。若手会のために精一杯努力させていただきますので何卒よろしくお願い申し上げます。若手会では下記年表のとおり「若手の集い」、「学生研究発表会」、「企業研究会」、「海水・生活・化学連携シンポジウム」などのイベントの他、日本海水学会誌における「フロンティア研究論文」の立ち上げなど、多様な活動が展開されてきました。

2001年:後藤雅宏先生(九州大学)を世話人として若手の集い(交流会)を開催

2004年:第4回若手の集いで講演会を開催

2006年:第6回若手の集いで工場見学会を開催

2007年:若手会が正式に発足してシンポジウムを開催

2009年:技術交流ポスターセッションを企画・運営(2014年からは学会本体の企画に変更)

2010年:学生研究発表会を開催

2010年:第10回若手の集いを開催

2014年:第1回海水・生活・化学連携シンポジウムを開催

2017年:学会誌で特集号「フロンティア研究論文」を企画

2017年:第4回海水・生活・化学連携シンポジウムで小学生を対象とした理科教室を開催

2018年:第9回学生研究発表会で企業研究会を開催

2019年:第10回学生研究発表会で記念講演会を開催

2019年:第6回海水・生活・化学連携シンポジウムを開催

2021年:第12回学生研究発表会(同時双方向でのオンライン形式)を開催

2023年:第14回学生研究発表会を対面で開催・第21回若手の集いを対面で開催

私は日本海水学会の行事に初めて参加したのは第65年会(2014年6月)で、その際の見学会での案内や第14回若手の集いの手伝いからでした。その後、2016年の第3回海水・生活・化学連携シンポジウムと2023年の第14回学生研究発表会の実行委員長を務め、2021年に副会長を拝命いたしました。これらの活動を通して感じたのは会の懐の深さです。入会資格に年齢制限のない若手会では、研究始めたての学生から30~40歳前後の中堅層、およびベテラン層に至るまで幅広い年齢層の方々が会の活動に従事されています。若手会に限りませんが、分野も化学・工学・生物・食品・資源・環境と多岐に渡り、大学や研究所だけでなく企業の方も多く参加されています。こうした中で、特に学生をはじめとする若手の研究者・技術者のネットワークの強化と多様な専門分野間の技術的交流を目的に、近年なかなか対面で行うことのできなかった交流と議論の場を用意し、今後も持続可能な組織として若手会が一層の発展を遂げるよう、全力を尽くす所存です。

最後になりましたが、海水学会若手会では引き続き新規会員を募集しております。上述の通り、年齢制限はございません。若手会の目的、活動内容等にご賛同いただけたら是非、入会をお願いいたします。

今後も海水学会若手会へのご支援、ご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。

2023年7月
日本海水学会若手会 会長 倉科 昌